センブリは、山野の日当たりの良い草地に生えるリンドウ科の2年草です。 茎は10~25㎝で、やや方形で暗紫色をおびます。ふつうは低くて1本立ちですが、栄養の良いところでは高くなり、分枝します。
センブリの花は、円錐状につき、合弁花で通常5深裂し、紫色の筋が入っています。
センブリの和名は、千振は千回も振りだしてもまだ苦いということからきています。全草に強い苦味があり、健胃薬として用いられます。「良薬は口に苦し」とは、センブリにぴったりの表現といえます。
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薬 用 利 用 |
採取・調整 |
開花期に全草を採取し、水洗いして日掛けで乾燥させます。
乾燥させたものを生薬では、当薬(とおやく)といいます。 |
薬 効 |
消化不良、食欲不振、胃痛、腹痛、下痢など |
使用方法 |
使用方法は、乾燥した全草を粉末にして1日3回、0.03~0.15g(耳かき一杯くらい)を内服します。
また、乾燥したセンブリ1~2本をそのまま折って茶わんにいれ、熱湯を注ぎ、苦味成分が溶け出してから、冷やして飲みます。2~3回使用できます。 |
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「センブリ」は、「二年生植物」です。
冬の前に発芽し、冬を越えて春から夏に花を咲かせて枯れる野草です。
実質的には一年生植物ともいえます。
一般的な植物のように多年生植物ではありませんので、
年々成長して大きい株を形成するということはありません。
花からごぼれた種から芽を出したものを捜して育てます。
6月に芽を出した時は、草の中から捜すことが大変なほどの小ささです。
(早めに入手したい方は、ご自分で育てることになります。)
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成育中のセンブリ |