オウレンは、山地樹林下の冷涼で湿った日陰に生える常緑のキンポウゲ科の多年草です。オウレンは、一般的に冬期降雪地域に多く、積雪により葉と花茎が保護されていると思われます。
オウレンは雌雄異株で、早春に高さ10㎝程の花茎を出して、その先に2~3個の互生の白い花を咲かせます。花は直径が1.2㎝ほどで、花弁は5~6枚でさじ形をしています。
オウレンの和名は、多数の黄色いひげ根を出して、伸びていくことから、黄色く連なるという意味で名付けられています。
オウレンは薬用植物のなかでも多く栽培されていますが、種から収穫までは5~6年を要します。種子は4月~5月に採取しますが、砂に混ぜて播種期の晩秋まで土中で保存すると発芽率が良くなります。 |
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