クルマユリは、亜高山帯の草原に咲く多年草です。 地下の鱗茎は小球形であるが、他の種類とちがって鱗片の中部に関節があります。
クルマユリの下部にある葉は小形で落ちやすく、中部には大形の葉が集まって輪生する様子を車の車輪に見立て、クルマユリの名になったといわれています。
クルマユリの花は、輪生状の葉の上にのびる茎のさきに1~6個、黄赤色で径5~6㎝大きさものが開きます。花片に濃紅色~黒色の斑点があり上半部強く反り返ります。
北海道のアイヌの人たちは、クルマユリの鱗茎の鱗片をほぐして米に混ぜて炊いて食べていたということです。クルマユリの鱗片は苦味がなく美味しいといわれます。
「立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花」は、古くから美人のたとえとされ有名ですが、これらの植物はみな婦人病の薬草になります。 |
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