アマドコロは、ユリ科の多年草で日の当たる山野に自生し、春の目立ちの姿は、山ユリのようです。5月ごろに葉腋から花柄を出して、その先にひとつずつ緑白色の鐘状花を下垂させて咲かせます。アマドコロは、観賞価値も高いので庭植えにしても楽しめます。
アマドコロは、名前の通り、特有の甘みがあります。ヤマノイモ科のオニドコロに似た地下茎がほんのり甘いところからこの名ついたといわれます。古くから強壮・強精剤として利用され続けています。
アマドコロの若芽の料理は大変な味わいで、舌触りも良く、珍菜のひとつに挙げられます。アマドコロは、アクは弱いものが多いですが、苦味の強いものもありますので、茹でてから確かめます。苦味がある場合は、よく水にさらしてアクを抜きます。アマドコロは、茹ですぎると、とろけてしまいます。 |
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薬 用 利 用 |
採取・調整 |
早春か秋に地上部が黄色く枯れかけてきた時に、根茎を堀採ります。ひげ根を取り除き、水洗いして天日乾燥させます。乾燥しやすいように縦に切ると良いです。また、蒸気で蒸してから乾燥させることもできます。
天日乾燥でできたものを生薬では、萎ずい(いずい)といいます。 |
薬 効 |
滋養強壮、強精、老化防止、美肌、糖尿病、胃潰瘍など
有効成分として他種類の粘液質のオドラタン、フルクタンを含みます。 |
使用方法 |
使用方法は、天日乾燥させたものを5~10gを400ccの水に入れて煎じます。水が約半分になるまで弱火で煮詰めます。これを1日に用いる量として、食間に3回服用します。
打撲傷には、萎ずいの粉末を食酢で固めに練り、患部に塗るか、または生の根をすり下ろして塗布します。
◇ アマドコロ酒
4月~10月に採取した根茎からひげ根を除き、水洗いして乾燥させます。乾燥した根茎200gをホワイトリッカー1.8㍑に漬け、3ヶ月ほど冷暗所で熟成させた後、布でこし1回20㍉㍑を飲用します。漬けた根茎は6ヶ月程度で取り除きます。
アマドコロ酒は、淡黄色で特有の香りがあり、補精、強壮、老化防止、美肌に効果があるとされます。 |
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アマドコロの生育風景 |
※ お届けは4月下旬以降となります |
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1.アマドコロの天ぷら
アマドコロを生のまま薄めに衣をつけて天ぷらにします。醤油をかけてもよいですが、塩もなかなかのものです。
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2.アマドコロのお浸し
アマドコロを塩を少し入れた熱湯で茹で、茹で上がったら冷水に取ります。よく絞って水気を切ります。食べやすい長さに切ったアマドコロにゴマなどわかけていただきと大変美味しいです。
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3.アマドコロのその他の食べ方
① いろいろな和え物
甘みそ、酢みそなど
② 酢のもの
二杯酢に浸しておくとよい
③ サラダに入れる
④ 掘りあげた根茎を水洗いし、ひげ根を除き、日干ししたものを萎ずいと呼び、滋養強
壮剤として、少しずつ食べ続けると、血行がよくなり若返ると言われる。
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アマドコロの根のてんぷらは、ソフトな甘みと、ほっくりとした歯ごたえで横綱級の格別な風味です。また、甘煮に大変美味しいです。
アマドコロの地下茎の根は、つる植物のトコロに似ていますが、これがトコロのように苦くはなく甘味があって、食べることができるためアマドコロと呼ばれます。
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