温海かぶは、山間部の山の斜面を利用して昔ながらの焼き畑で栽培されます。
杉を伐採した斜面に、8月上旬から中旬にかけて火を放ちます。
そして、まだ熱く煙の立ち上る地面に、種をまきます。
種には、土をかけることはせずに、むき出しのままします。
温海かぶは、急斜面で水分を取るため、しっかりと山に根を張ります。
焼き畑は、畑地を焼くことによって土の中の窒素含有量を増えます。
また、杉の栽培地だった場所は、枝葉が天然の肥料となり、
その畑地を焼くことで病原菌を駆除できるため無農薬栽培が可能となります。
温海かぶの栽培地は、毎年場所を変えて行われます。
焼き畑の後には、杉が植林されます。その杉が切り出されるには100年近くの年月が必要なことから、
鶴岡市田川地区での焼き畑の赤かぶは、100年赤かぶと称されています。
温海かぶの栽培は、焼き畑以外の畑地でも盛ん行われ、
「温海かぶの酢漬け」は、庄内に冬の訪れ間近を伝える食べ物となつています。
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赤かぶの焼き畑栽培 (写真 プロカメラマン ⓒ津田孝二) |
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◇◆ 温海かぶ焼き畑栽培
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月山高原の赤かぶ畑 |
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◇◆ 温海かぶ畑地栽培
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※ お届けは10月以降となります |
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NHK出版『やさいの時間』の「温海かぶ」取材
温海かぶを調理する奥田シェフ
(イタリアンレストラン アル・ケツチャーノ)
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