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家屋敷に連なる境内に祀られる八幡様と傍に聳える樹齢500年といわれる乳銀杏。前九年の役でこの地に陣を敷いた八幡太郎義家がみずから植えたと伝えられ、日本一とも称される大銀杏。
日本有数の豪雪地 旧山形県東田川郡朝日村の月山山麓に位置する砂川集落の菅原家は、山の恵みを得て、代々八幡様と乳銀杏を守り続けてきた。かっては、村の盆踊りの場になった八幡様の境内には、「クリンソウ」が群生し、花時には県外からの訪れる人も大勢いる。
この地の長として集落の生活を見守り続けてきた菅原家は、地域の山の恵みをもっとも知っている家のひとつといえる。平坦な農地が少ない村で暮らしを営むには、山菜・木の実・きのこなどを採取し、長い冬を乗り越えるための保存食として干し物、漬け物づくりに一日中働かなければならいない。ここには、古くて新しい考え方といえる自給自足、地産池消の知恵がある。
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